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中国の規制も受けない無料で使えるVPN 筑波大学学術実験プロジェクトVPN Gateの使い方

ニーハオ!

辣油先生です!

 

以前にもご紹介した通り、中国では政府による検閲、規制の為、普段利用しているG-mailなどのGoogleのサービスやSNSのサービスを利用することができません。

 

そういった中国政府による検閲や規制を受けず、日本国内と同じ環境でインターネットサービスを利用できるのがVPNという技術です。

 

chinachina.hatenablog.com

VPNの利用でいちばん簡単なのはVPN付レンタルwi-fiサービスを利用することですが、日本でちゃんと準備をしていけば無料でVPNは利用可能です。

 

今回は主に中国での利用を目的とした無料VPN設定方法についてご紹介します。

 

 

【目次】

 

中国でのVPN全面禁止という情報は間違い

中国政府によるVPN全面禁止という情報がありましたが、簡単に言えば

中国の企業に対する規制を厳しくした

というだけですので、日本でしっかり準備しておけば中国でVPN接続は可能です。

 

www.newsweekjapan.jp

rocketnews24.com

 

安全性を考えれば中国でのネット接続は絶対VPNで

VPNは通信の暗号化と通信の中継をすることによって、中国政府の検閲をスルーさせる他にもインターネット接続時にプライバシーを保護したり、遠隔操作によるIPアドレスジャックを防ぐことが可能なので、セキュリティ性が向上します。

 

IPジャックされて反政府的な内容をどこかに書き込みなんてされたら非常に面倒なことになりますよね?

 

特にホテルのwi-fiなど不特定多数が利用するようなネットワーク環境では必ず使うようにしましょう。

 

無料VPNのデメリット

無料のサービスがあるのに、有料サービスが商売として成り立つにはもちろん理由があります。

有料サービスに比べて無料VPNサービスは

  1. 日本で接続準備をしてから中国に行かないと、現地で設定できない
  2. 接続の度にサーバーを探す必要がある
  3. 通信速度が遅い

 こういったデメリットがあります。

1.日本で接続準備をしてから中国に行かないと、現地で設定できない

中国に行ってからでは政府の規制にひっかかって無料VPNサービスを提供するサイトへアクセスすることができず、見ることすらできません。

2.接続の度にサーバーを探す必要がある 

VPN接続に利用されるサーバーはボランティアなどで無償提供される個人サーバーがほとんどなので、毎日常に接続できるわけではありません。

接続する度に利用可能なサーバーを選んで接続する必要があります。

3.通信速度が遅い

通信速度に関しても個人サーバーがほとんどなので、サーバーの容量や通信速度はあまり期待できません。

 

こうしたデメリットを踏まえて、短期出張や会社との軽いメール(1MB以下)やり取りにしかインターネットを使わないといった場合は無料VPNサービスを利用するのが有効です。

 

無料で利用可能な筑波大学のVPNサービス『 VPN Gate』

Googleの検索窓に『VPN 無料』と検索すればいくつか無料サービスを見つけることができるのですが、いちばんオススメなのが『VPN Gate』というサービスです。

 

>> VPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクト

 

なぜ、いちばんオススメなのかと言いますと、

  • 運営が筑波大学なので非営利かつ目的がはっきりしている
  • ボランティアによるサーバー設置で接続先が多い
  • 匿名で利用できる
  • ユーザー登録不要
  • 暗号化技術に対応している

という理由があげられます。

不正利用防止にも注意を払っていて、VPN Gateを利用した中継サーバーへの VPN 接続ログ(記録)は最低 3 ヶ月間保管するようになっています。

なにか問題が発生した場合にはこうした記録をたどることができるようになっています。

 

 VPN Gate利用方法(Windows)

Windows OSを搭載パソコンでの利用方法です。

いくつか手段があり、VPN GateのページVPN Gate への接続方法 (Windows)にも掲載されていますが、いちばん簡単な『SoftEther VPN』というソフトをインストールする方法をご紹介します。

 

1.プラグイン付き SoftEther VPN Client をインストール

プラグインは、SoftEther VPN Client というソフトの機能をVPN Gateに特化させ、操作を簡単にするものです。

SoftEther VPN Client の画面上に『VPN Gate 公開 VPN 中継サーバー』を表示させてくれるので、ダブルクリックをすれば、現在稼働している VPN Gate 公開 VPN 中継サーバーのリストがソフトウェア内で表示され、簡単に接続を行うことができます。

>> プラグイン付き SoftEther VPN Client ダウンロード

 

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ダウンロードした.zipファイルを解凍すると、中に.exeファイルがありますのでダブルクリックしてインストーラーを起動させます。

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起動したら指示に従ってインストールを進めます。

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2.SoftEther VPN Client を起動

インストールが完了したらデスクトップにショートカットアイコンが表示されますので、ダブルクリックをして起動させましょう。

 

起動させると下の画面になりますので

『VPN Gate 公開 VPN 中継サーバー』をダブルクリックします。

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利用可能なサーバーの一覧が表示されますので、

回線速度が速くてVPN接続数の少ないサーバーを選びましょう。

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サーバーの許容範囲が超えたりしていると下のような画面が表示されますので、別のサーバーを選びなおします。

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IP アドレスの割り当てが表示されると接続成功でVPNによるインターネット接続が可能です。

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3.出張前には『ミラーサイト URL メール配信サービス』に登録しておこう

SoftEther VPN Clientをあらかじめインストール、起動確認しておけば、中国からでもサーバーの一覧が表示できて接続することが可能です。

しかし、突然サーバーの一覧が表示できなくなったりする場合も考えられます。

そんな時のために中国からでもVPN Gateのウェブサイトを表示できるようにミラーサイト(内容は同じでアドレスの違うサイト)が用意されています。

もし、サーバーの一覧が表示できなくなった場合はミラーサイトからSoftEther VPN Clientを再インストールして最新版にすれば使えるようになる可能性が高いです。

 

>> VPN Gate ミラーサイト URL メール配信サービス

を登録しておけば最悪ミラーサイトへのアクセスを遮断されても、備えることができますので中国出張の前にはぜひ登録しておきましょう。

『Gmail などの有名な海外メールアドレスを利用してください』

とありますが、中国では使えませんので、Yahooメールでの利用がオススメです。

 

 VPN Gate利用方法(iPhone / iPad)

iPhone / iPadでの利用方法です。

VPN GateのページVPN Gate への接続方法 (iPhone / iPad)には2つ方法が掲載されていますが、中国ではサーバーの一覧につながらない場合もありますので、確実な方法『Open VPN』での接続方法をご紹介します。

 

1.アプリをインストール

App Storeの検索窓にOpenVPNと入力すると、OpenVPNのアプリが表示されますのでインストールしましょう。

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次にVPN Gate Viewerと入力してVPN Gate Viewerというアプリをインストールします。

OpenVPNではVPN Gateサーバーの一覧表が見れませんので、このVPN Gate Viewerを使用します。

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2.VPN Gate Viewerを起動

2つのアプリがインストールできたら、まずはVPN Gate Viewerを起動します

下の画面のように利用可能なサーバーの一覧が表示されます。

通信速度が速くping数ができるだけ少ないサーバーを選びましょう。

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サーバーを選んでIPアドレスをタップすると、下のような画面が表示されます。

青いOpen VPNアイコンをタップします。

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次の画面でOpen VPNにコピーアイコンをタップします。

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すると、自動的にOpen VPNのアプリが起動します。

起動したら緑色のプラスアイコンをアップします。

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Disconnectedと書かれた下のスイッチをONにすればVPN接続が開始されます。

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接続に成功していればConnectedと表示されます。

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サーバーが1つだけだと、起動していない場合など繋がらないことがありますので、出張前には複数のサーバーを検索しておいてOpenVPNアプリ内に接続リストをつくっておきましょう。

 

再びVPN Gate Viewerへ戻り

さっきとは別のサーバーを選びます。

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緑のプラスボタンをタップするまでの動作を繰り返します。

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Disconnectedの状態でIPアドレスをタップします。

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OpenVPNアプリ内に記録されたリストが見られます。

中国で接続する場合はこの中から選んで接続しますので、できるだけ多く(10サーバー以上)登録させておくようにしましょう。

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まとめ

一見難しいように見えるVPN接続ですが、覚えてしまえば簡単です。

中国に行ってしまってからでは設定できない場合もありますから、日本で設定しておいてから出張に出るようにしましょう。

一度インストールしてしまえば中国以外の外国出張や日本国内でもでも使用することはできますからセキュリティの為に公共電波などでは積極的にVPN接続をして通信するようにしましょう。

 

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